水晶谷と言われる心霊スポット
水晶谷と言われる心霊スポット
私の実家のそばには田舎だけに人が踏み入ることができる山があり、
近隣のお墓があったり、昔は人が住んでいたこともあるような形跡も残っている場所があります。
そして小さな山ですが水晶谷と呼ばれるスポットがあります。
私自身子供の頃は普通に訪れていましたが、
ここは心霊スポットだと言う話を聞くようになったのは少し大きくなってからのことです。
今でも子供たちが途中で訪れることもあり、誰もが知るところですが、
必ず言われているのは夕方以降絶対に立ち入らないことと言うことです。
水晶谷とは
そもそも水晶谷と言うスポットの名称の由来を聞いたのは少し大きくなってからでした。
実際に100年以上も前にこのエリアで水晶が取れることがわかり、
地元の方々だけではなくこの噂を聞きつけた多くの人間が訪れ、
争いが起こったとのこと。
短い期間にこの辺に住み着き、水晶を漁ると言う時代も続いたそうです。
もちろん、今では水晶谷で目的とされる水晶が取れる事はないのですが、
当時は本当に人が争いを起こすほどの場所だったと言われています。
水晶谷の伝説とは・・・
私が少し大きくなってから聞いた伝説をお伝えします。
なるほどと思えるところもあり、私自身も体験をしましたので。
前日の水晶谷で自分自身が一攫千金をしようと
多くの方々が争った際に殺人事件が起こったそうです。
それも、10年間で3人の方々が亡くなったとのこと。
それ以来突然水晶が取れなくなり、めっきり人も立ち上がらなくなったとのこと。
少し時代が移ってから子供たちが山に遊びに行く際のスポットになったとのことです。
ですから、このような1枠があるだけに
暗くなってから必ずここには近寄らないようにと言うのが
大人の指導になっているわけです。
水晶谷での心霊体験
私はこの話を聞いて背筋が凍ると同時に
やっぱりそんなことがあったのかと思ったのは実体験があったからです。
忘れもしません、
高校生になってから幼なじみ達と
バーベキューでもしようかと言うことで水晶谷に登ることにしました。
もちろんのことながら夕方からテントで宿泊を大前提のキャンプ気分です。
昔と違い、全く人もいませんし、
獣道のような中でも歩くことができますが明るさもなく、
確かに危険だなと言う思いはありました。
5人で訪れることになり、明るい間に水晶谷に登り始めました。
皆がなんとなく過去にはないプレッシャーを感じながら、
少し背筋が凍るような思いを持ちながら歩いていたと思うのですが、
口に出すことができず現地に着いたのだと思います。
もちろんこれは後々みんなで会話をしたときにわかったことです。
夕方からの異変
夕方バーベキューをしているときに少し違和感を感じたのは、
昔は全くカラスなどがいなかったところ
我々を警戒することもなく近くまでカラスが近寄ってきたこと。
それも火を使っているにもかかわらずなぜ近寄ってくるのだろうと気にはなりました。
そして、夕焼けが見える頃になると、
皆が少しずつ違和感を感じるようになります。
それは水晶谷から見る風景が昔と違うのです。
夕焼けでオレンジにならなければならないところが、
自分たちがいる一帯がなんとなく赤く、そして燃えるような色に見えています。
そして、本来であればもうこの場所にはないと思われる水晶のような光が
あらゆるところに見えるようになったのです。
周囲は、低木しかなく、水晶などがあるはずもありません。
ところが焚き火と夕陽に照らされて
正しく水晶のような光があたりを取り囲むようになりました。
伝説と心霊体験が一致した
この時点でみなも伝説のことを聞いていましたので、
水晶をめぐって争い、死んでいった人たちの恨みやつらみ、
霊魂がこの辺にまだ漂っているのではないかと言う話になったのです。
もちろんのことながらそこで実際に全員が亡霊などを見たわけではありません。
しかしながら普通では考えられない自然現象が数多く起こっており、
全員が違和感を感じながら同じ時間を過ごしていました。
田舎のこういった場所ですから近くにお墓はあるのですが、
亡霊よりもまさか水晶をめぐって
亡くなった方々の怨念がこのような形で見るとは思いもしませんでした。
正直なところ、
大人がこの場所に夕方以降に近づくと
よくないことが起こると言ったことに気づいたのがこの時だったのです。
引き返そうと思うにも・・・。テントで宿泊することに
しかしながら、この日ばかりはもうあまりの違和感、そして恐ろしさに耐えることができず、
引き返そうと思ったのですがけもの道で暗い中に歩くこともできず、
テントを張って宿泊することにしました。
もちろんのことながら、
亡霊そのものを見えませんでしたが夜の間も周囲はなぜか明るく輝き、
さらに何とも言えない異音が鳴り続ける、そんな夜でした。
全員で一睡もすることもできず、
不可思議な周囲の状況を受け入れることもできずに
震えながら一晩過ごしたことを今でも覚えています。
亡霊そのものではなく、本人がこういった形で現れてくる。
本当に身の毛もよだつ怖い経験をしました。