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【悲劇の焼肉屋さん】人肉館(長野県松本市)

2021/09/23
 

かつて長野県松本市に存在した心霊スポット、
”人肉館(じんにくかん)”の存在をあなたはご存じでしょうか。
人肉館は、焼肉店として使われていた店舗と、
その隣にある経営者が使用していた2棟の廃屋があり、
特に朽ち果てた店舗の廃屋のことを言いました。
”人肉を提供していた”というウワサがたっていたのですが、
そんな荒唐無稽な話よりも、もっと悲しい真実が隠されていたのです。

なぜ人肉館はなくなってしまったのか?

なぜ廃墟として放置されてしまったのか?
私の知る限りの真実をあなたにお伝えしましょう。

もう20年以上前、2000年になる前の話です。
のどかな浅間温泉近く、静かな神社の脇をかすめつつ、
山に向かい始める位置にそれは存在していました。
周囲に民家はありません。
松本の景色を見下ろせるようなのどかな場所、
そんなイメージを持つことでしょう。
人肉館さえなければですが。

当時から大学生を中心に人肉館は心霊スポットとして有名でした。
週末ともなれば人肉館の前に何台も車が止まっている、ということもありました。
私は5回ほど人肉館に訪れていますが、そのうち2回は先客がおり、興ざめして帰ったこともありました。
今回は、最後に人肉館を訪れたお話をしましょう。
私は友人3人と共に人肉館を訪れました。
正直なところ、私以外の3人はいわゆる”不良”と呼ばれる面々で、
ケンカや非行を繰り返すような連中でした。
なぜか彼らのリーダーと仲が良く、つるんで人肉館へ向かうことになったのです。

まずは2階建ての民家の廃墟の方に入りました。
こちらは階段で2階に上がることはできましたが、
2階の床が抜けてしまっていたため大変危険な状態でした。
ですので、正直なところこの民家側はあまり面白くありませんでした。
危険な状態であるという面白さはありましたが、あまりにも”恐怖の奥行き”が浅かったのです。
10分もしないうちに、本命である店舗の廃墟側に向かっていきました。

民家と店舗の距離は、それほど離れていませんでした。
広い店舗に入ろうとしたところ、私以外の3人はなかなか入ろうとしません。
彼らも人肉館に来るのは初めてではなかったと思いますが、雰囲気に気おされて物怖じしていたのです。

『俺は独りでも行くよ』

そう言って店舗に向かいました。
しぶしぶリーダーだけはついてきます。
他のメンバーに示しがつかなかったのかもしれません。
他の不良とケンカする方がよっぽど怖いかと思いますが、
不思議なものです。2人は車の中で待機していました。
店舗の廃墟は本当に広いです。
なにもない焼肉屋さんはこんな雰囲気なんだなって、
まるで大きな教会にいるような不思議な感覚を、今でも覚えています。

その客席エリアよりも面白いのは、”トイレ”と”キッチン”です。
トイレは客席と違いとても狭く、視線が遮られるため恐怖感が高まります。

『この暗闇から何かが現れるかもしれない』

そんな恐怖に毎秒襲われます。私は迷わず入りましたが、
思ったより綺麗だったことを覚えています。不良のリーダーは入ってきませんでした。

『いつまで入ってんだよ、ホントにウンコしてんじゃねえのか』

と声をかけられましたが、たぶん2分も入っていません。
ビビっているのがよくわかったので、ちょっと笑えましたね。
彼のプライドを考慮して、なじるのはやめておきました。

最後に向かったのはキッチンです。
実は、私もこのキッチンに入るのはこれが最初で最後でした。
理由は覚えていませんが、私も本能的に避けていたのかもしれません。
特に覚えているのは”大型冷蔵庫”3機と、棚の上に置いてあった”鍋”です。
大型冷蔵庫は全部開け、中身を拝見しました。
人肉を出していたと噂される館です。
とんでもないモノが入っているかもしれないという期待からです。
答えを言ってしまうと、冷蔵庫の中には”意外なモノ”が入っていました。
それは『何着かの衣類』でした。
私は、人肉館の噂を演出するためのいたずらか、
誰かホームレスが本当に住んでいたのかもしれない、と考えました。
状態がいい廃墟にホームレスの方が住んでしまうのは、よくあることですから。
それより興味深かったのは”鍋”の方です。手を伸ばすと、
棚の上の鍋にギリギリ手がかかります。持ち上げてみると、

『何かが入っている』

重さを感じました。私は背中に寒いものを感じましたが、
もう好奇心を止められません。
その”鍋”を下しました。
まるで1人暮らしの男が使うような小型の鍋。
その中に入っていたモノをお伝えするのはやめておきます。
あなたに迷惑をかけてしまうかもしれません。

冒頭でもお伝えした通り、それが私が人肉館を訪れた最後の日です。
その後起きたことを順番通り話すと、
まず人肉館を訪れた私以外の3人の車がすべて事故で廃車になりました。
笑っちゃうくらいできすぎているので、みんな

『ぜってー人肉館に行ったせいだわ』

といいましたが、私は

『お前らが山走るからいけねぇんだろ』

と気にも留めていませんでした。
ただ、リーダーの事故だけ少し不思議です。
彼はシルビア(S13)に乗っていたのですが、
事故当時は先輩(すぐ殴るヤバいやつ)が運転していて、助手席で寝ていたらしいんです。
そして先輩は事故を起こします。助手席側から電信柱にぶつかり、リーダーは大けがをしました。
最終的にはリハビリに成功しましたが、一時は半身が動かなくなり、車いす生活でした。

『ふつうに関節曲げようとすると、反対に曲げようとしているかと思うぐらい痛え』

と言っていたのが印象的でした。
私が不思議だと思ったのは、
そのヤバい先輩がそんなアホみたいな事故を起こすほど低能な人物に見えなかったのです。
不良ではありましたが、”頭のいい人物”だと思っていたからです。
今となっては真実はわかりません。
残ったのは3台のスポーツカーが廃車になったという事実だけです。
ちなみに私も、現在までに3台のスポーツカーを乗り継いでいますが、
当然廃車になどなっていません。呪い説は完全に否定させていただきます。

そんなことがあってから数年後、

『人肉館はなくなった』

と噂で聞くようになりました。火事で廃墟が焼失したとのことでした。
数年後、昔を懐かしみ人肉館を訪れてみましたが、
枠だけになった吹き抜けの人肉館と、
1階部分だけがわずかに残る民家の廃墟の残骸がありました。
不思議なもので、寂しさを感じたものです。
恐怖感はありませんでした。
夜であれば、かつての禍々しさの片鱗を味わうことができるかもしれません。

最後に、人肉館が廃墟になった理由は、
経営が苦しくなった経営者一家が心中したことが原因と言われています。
人肉を提供していたなんて荒唐無稽な話よりも、
そちらの方が人間的な哀愁を感じ、より恐怖を感じると思うのは私だけでしょうか。
かつて人肉館ありし場所で、一生懸命に生きたご家族に、心から手を合わさせていただきます。


ps:今回は怖い話をいただきましたので記事にさせていただきました。
記事提供ありがとうございました。

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