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【心霊スポットの怖い話】青春白書〜旧伊勢神トンネル〜

2021/09/20
 

18歳になると車の免許を取得し、
誰もが憧れたカーライフを満喫するのが我々のステータスでした。
友達同士で連なり毎夜毎晩、ドライブに出かけたものです。

地元では有名なホラースポット「伊勢神トンネル」は肝試し、あるいはナンパした女の子と行くには絶好のスポットでした。
それぞれの地元での恐怖体験、または伝説話等を、行く道中に会話したものです。
伊勢神トンネルは2箇所存在し、新伊勢神トンネルは国道沿いで2車線あるライトアップされたわりときれいなトンネル。
ホラースポットされる旧伊勢神トンネルは国道より少しそれた脇道へ入り、
車同士がすれ違えないほどの狭いトンネルで、また照明は何ひとつなく真っ暗で身も凍るようなロケーションであります。
地縛霊、車より早いスピードで追い抜くお婆、トンネルへ入る時は5人だったが、帰る時は4人だったとか。
怖い話はいくつかあり、なかでもトンネルをくぐり抜けている途中でバックミラー(ルームミラー)を見ると
知らない女の人が写っていたり、一緒にきたメンバーがいなかったり、する話が1番怖いものでした。

ある夜仲間同士でバイクに乗りどこに行くかを相談していたら伊勢神トンネルへ行こうという事になりました。
バイク3台、1人は2ケツ(2人乗り)計4人で伊勢神トンネルへ向かいます。
我々が住む町からは1時間ちょっとかかり、途中バイクを止めて話こみました。ルールを決めるのです。
トンネルに入ったらミラーは見ない事。決しておいて行かない事。
トンネルの長さは300メートルほどですが、中はライトもなく暗闇の世界。
よくふざけて1人にさせて、おいて行く事があり恐怖でパニックになり友達同士が仲悪く(あるいは絶縁)なったりしますので、
決して裏切らない事をそこで約束をします。

そしていざ到着。

暗闇の中、うっすらと見えるトンネル。
伊勢神トンネルの看板がありますが、目の前まで行かなければ確認できないほどの暗闇です。
そして1台づつゆっくりとトンネルの中へ進んで行きます。
バイクの照明がなければ何も見えないので、先頭と真後ろはめちゃくちゃ怖いです。
トンネルの壁にはたくさんの落書きと夜露なのか湿気なのかで濡れています。
真ん中へ来たところで一旦止まります。
決してバイクを降りずに直ぐに発車できるスタンバイをします。
仲間でミラーを見ていないかの確認です。
すると友達のバイクのミラーが見事にたたまれているのがわかりました。
そこまでしてミラーを見たくない(怖いから)のかと、その場では笑いが起きました。
すると1人の友達が操作ミスでホーンを鳴らしてしまい、トンネル内にけたたましい音が鳴り響きました。
その音で皆パニックになり悲鳴と共に、バイクを猛ダッシュさせました。
出口へ着くと恐怖と無事な言の安堵感で皆、バイクを降り腰を下ろしたました。
がしかし2ケツで来た1人が友達をおいて来た事に気付きました。
慌ててもう1度トンネルに入って行き、ゆっくりと近づくと何かの光が見えたのです。
そう、その友達がトンネル内でタバコをふかしておりました。
無事を確認するとバイクを走らせて帰宅へと向かいます。
後日改めて友達同士が集まり、その時の話になり1人が「あいつどうした?」と聞いた所、行方が分からなくなったとの事でした。

そうです。あのおいてかれたあの子です。

他のメンバーは今でも元気です。そして彼は何故あの時1人、バイクを降りたのか謎です。


ps:今回は怖い話をいただきましたので記事にさせていただきました。
記事提供ありがとうございました。

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